化粧品と肌

化粧品研究開発の仕事に就職したい方へ

化粧品研究開発の仕事に就職したい方へ

化粧品研究開発の仕事に就職したい方

 

こんにちは元オーガニック化粧品の研究開発者のゲンです。
今回は少し、思考を変えて、化粧品研究開発の仕事をしてみたい、就職したい、転職したい、けどどうすれば良いのか、どういう選択肢があるのかということについて書いてみました
#化粧品研究開発職  #就職 #転職

 

化粧品研究開発者は狭き門

 

まず言っておきたいのですが、どの分野でもそうですが研究開発者職ってパイが非常に少ないので、なるのは大変です。募集も少ないですし、最近だと大学院生が多いと思います。もちろん例外もたくさんありますが、やはりなりやすいのは最低でも修士、博士号を持った人だと思います。

 

その中でも化粧品研究開発者はとても募集が少ないです。なぜなら研究開発部門を持ったメーカーがとても少ないからです。化粧品メーカー自体はもう腐るほどあります。3000-5000社と言われてます。ですが、研究開発部門を持っている会社は数えるほどしかありません

 

また、部署としてもほとんどの会社が少人数で回しています。えっ、こんだけの商品群をこれだけの人で回しているのと思われるぐらい、たぶん一般的な感覚からすると少ないです。会社も少ない、部署も少ない、そこにいる人数も少ない職場ですから一般的に言って

 

とても狭き門なのです。

 

狭き門は狭き門なのですが、考え方を変えることで実は色々な選択肢があることを紹介したいと思います。

オススメ就職先はココ!!自分目線、研究目線で選択

 

1位 研究開発部門、製造部門をもったメーカーも
2位 研究開発部門を持ったファブレスメーカー
3位 原料メーカー(原料商社除く)
4位 企画、広告が強い化粧品メーカーもしくはOEMメーカー

 

あくまで自分目線ですので、参考程度にしてください。人によって正解、不正解がありますし、個人的意見になります。

まずは研究開発部門を持った化粧品メーカーへエントリー

 

まずは研究開発部門を持った会社へエントリーしましょう。おそらく、普通の人が考える化粧品会社の研究開発職というのは研究開発部門を持った化粧品メーカーのことを指すと思います。なので、まずはここを攻めましょう

 

そして、この時点で気づくのはいかに研究開発部門を持った化粧品メーカーが少ないかということです。ブランドは腐るほどあるのに、開発部門を持ったメーカーは驚くほどありません。

 

ものすごく少数ですが、研究開発部門だけを持ったファブレスメーカーも存在します。こういうところでも入れたらすごくラッキーだと思います

メーカーが無理なら原料メーカーへ

 

実は化粧品業界って学生の視点から見るとBtoCの企業、いわゆる花王とか資生堂さんとかしか知らないと思うのですが、多くの業者から成り立っています。そのひとつが化粧品原料メーカーです。原料メーカーでは日々色んな原料を研究しています。

こういう会社へ行くのはアリだと思います。ほとんど知られていませんし、穴場かもしれません。また、原料ももちろん研究しますが、最終的には化粧品を作る原料なので、おのずと化粧品も作ることになり、知識もついてきます。研究というゼロイチも体験できますし、化粧品の知識もつく、とても良いと思います

ただし、自分たちでは作らず、色んな会社の原料を扱う原料商社は研究という意味では知識はつきますが、少し目指す方向が違うかなと思います。

原料メーカーさんは本当にたくさんあります

 

植物エキスに力を入れている会社もあれば
界面活性剤専門の会社、染料を扱う会社
増粘剤に強い会社

 

本当に色々あります。

企画、広告が強い化粧品メーカー(研究開発部門がない)も選択肢としてアリ

 

化粧品業界に入ると分かるのですが、化粧品業界は研究開発型のプロダクトというよりはマーケティングがいかに上手かが会社の規模、売上の規模、勢いを左右します。特に複雑な技術がなくても、マーケティングが上手であれば、会社が大きくなったりします。その点はアパレル業界に似ているかもしれません。

 

つまり会社の中で圧倒的に力を入れている部署、力がある場所が企画、マーケティング、広告の部署になり、どちらかというと研究開発は力関係で言うと下になる場合が多いと思います。多くの方は化粧品っていうと医薬品のように開発が力を持っていて、何か新しい開発技術が出来て、それを商品化して、マーケティングをしていると思いがちですが、決してそうではありません。むしろ化粧品技術はもうほとんど技術進化が飽和状態で、売り方や広告で勝負をしている会社が大半です。

 

逆を言えば、別に自分のところで作らなくても売れる商品はできるし、マーケティングを学ぶ方が売れる化粧品の仕組みを学ぶこともできると思います。そういった知識を持った上で、次の段階として研究職に移れば、どういった商品が売れやすいか、売れるかといった情報を研究開発として活かせると思うのです。

OEMメーカーはよく内情の話を聞いてから

 

私はOEMメーカーで働いたことはありませんし、噂で聞くレベルなので、真に受けない方が良いですが、正直化粧品のOEMメーカーで働いている化粧品研究開発職の処遇って良い噂を今のところ聞いたことがありません。

もちろん処遇が良い会社は絶対あると思います。それに良い悪いなんて自分の判断なので、他人の基準は当てになりません。また、メーカーでしたが、OEM自体はやったことがあり、その苦労がよく分かります。そんな私が考えるOEM会社の特徴は、

 

とにかく残業が多い
処方の採用率が低い
新しいことが全くできない。新しい処方にほぼ取り組めない

まず、納期がシビア!!です。

メーカーがBtoCの仕事をしているのに対し、OEMはBtoB。そして、お客さんの販売時期は決まっているので、その納期までに絶対に処方を完成させなければなりません。メーカーであれば、最悪、新商品の発表を延期にしたり、色々なんかやって、発表会の時期をずらしたり色々できます。でもOEMはできません。お客さんがもう色々と動いてしまっているので、それに合わせて商品を納品するしかありません。なので、必然的に残業や忙しさに直結します

 

処方の採用率が非常に低い

OEMをやると分かりますが、作っても作ってもほとんど採用されることはありません。お客さんも相見積もりを取りますし、競合もたくさんいます。これが結構開発者にとっては精神的苦痛です。

 

メーカーの場合、絶対はありませんが、作ったもの、研究したものが世に出る可能性が高いのに対し、OEMは作ったのものが圧倒的に世に出る可能性が低いです。営業と同じで、数と値段が勝負になる世界です。作ったものが担当者レベルで評価が良くても、相手の経営判断でやっぱりやめますとか、ブランド自体作るのやめますなんていうのもザラにあります。

半年とか1年とかかけてやってきたものが、ゼロになり、また一から頑張ろうというのが当たり前です。その点、メーカーは失敗しても、その研究が次の商品に活かせたり色々できます。OEMはどちらかというと研究というよりは技術営業職の要素が強い職場なので、その点は理解しておいた方が良いと思います

新しいことはほぼできないと考えた方が良い。勉強する場としてならOK

 

ぼくが研究開発をする上で最も嫌なことが新しいことができない点です。OEMメーカーの場合、ほとんど新しいことはできないと思います。まず、OEMメーカーにとって大事なことは、処方が安定的であること、そして絶対安全であることが化粧品メーカーよりもはるかに大事です。なぜなら、例えば処方が3年持たなかったり、何かのきっかけで乳化が壊れたり、変色したりするとクレームに直結します。最悪、賠償金ってこともありえます。また、安全性も同じです。

 

つまり、処方的に絶対に冒険できません。過去の実績のある処方を使うということが前提になり、全く新しいものを作るというか、過去に安定した実績のある処方から、お客さんの要望にあった処方を選んで、ほんの少し改良して、提案するということしかできない状態になります

 

もし、ゼロから新規の処方から作りたいと思う場合にはお客さんに最低でも1年は待ってもらわないとできません。少なくても1年です。大抵お客さんはオーダーしてから、来週にはサンプルちょうだいとか、1ヶ月後にちょうだいとか、それぐらいのスパンなので、ゼロから作るというのは時間的にも不可能ですし、安定性、安全性のことを考えるとほぼというか100%ムリゲーです。

どうしてOEMメーカーを最後にしたのか

 

それでも、なぜ選択肢の最後として化粧品開発の仕事ができるOEMメーカーを最後にしたのかについてもう少し書きたいと思います。

OEMメーカーは化粧品開発職を勉強する場としては、採用人数も多い、人の入れ替わりも激しい、色んな会社の処方を勉強できる、化粧品の基礎を勉強できるで、実は良い場所なんです。

 

でも
化粧品開発の勉強する場としてはすごく良いけど、それは将来的にその会社を辞める前提の話。メーカーに転職する場合の話。だと思います

 

誰しもが最初から会社を辞める前提、転職する前提で入りませんし、私も会社を経営する側から見るとはた迷惑な話です。そして、何より決断する意思を表現するのが下手な大半の日本人は色んな理由をつけて、辞めれない状況に陥る人が多いからです

 

他人が考えたアイデアの化粧品を作りたいんだと思う研究者って、まあ珍しいと思うんですよね。研究者って自分でアイデアを見つけて、理論を考えて、試行錯誤して、成功してヤッターっていう過程に魅力を感じているのに、その部分がすっぽり抜けている職場って、またちょっと違うと思うのです。

 

良い悪いではなく、そういうことが好きなんだと思う人は良いと思うんですよね。例えば、APPLEではなく、iphoneの製造を請け負っている台湾のFOXCONNで研究者で働きたいと思う人はAPPLEで働きたいと思う人と、また違う考え方の人だと思っています。それよりかは研究職の醍醐味が味わえる職場にストレートに行った方が僕は良いと思います。

 

OEMでも新しいことや新規処方は必ずやっていると思いますが、超熟練の長みたいな研究者のみだと思います。なかなか新人、中堅ではやらしてくれないはずです。その点、メーカーでは新人でも新しい研究はできます。だったらそっちに行った方が良いと思っています。

 

最後に言っておきたい

 

色々書きましたが、最終的にはその会社がどうか、経営者がどうかってところが実は一番大事ですし、自分が何をしたいかが大事だと思います。OEMメーカーでも良い会社、自分が望む会社はあるでしょうし、一応順位はつけましたが、順位をつけるのは私でも、他人でもなく、自分つまりあなたです。

 

あくまで、参考程度に、こういう意見もあるんだと思って考えのひとつとして思っておいてください。また、今回は化粧品の研究開発という視点で書いてますので、そこはお忘れなく

 

就職は人生の大事な選択肢なので、良い会社に巡り合えることを願っています

 

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