化粧品と肌

【オーガニックコスメについて】#2 コスメの歴史と定義

【オーガニックコスメについて】#2 コスメの歴史と定義

【オーガニックコスメについて】#2 コスメの歴史と

こんにちは元オーガニック化粧品の研究開発者のゲンです。
前回に引き続きオーガニックコスメについて書きたいと思います。今回は歴史と定義についてです
#オーガニックコスメ  #オーガニック化粧品

 

前回のおさらい

 

オーガニックコスメの生まれた歴史

 

そんな農業から生まれたオーガニックという文化ですが、どのようにコスメになったのかというところを話していきたいと思います。一部文章に日本オーガニックコスメ協会さんのHPから文章を拝借しています。

 

http://joca.jp/oc/
※日本オーガニックコスメ協会より抜粋

 

元々、農業から始まったオーガニック文化ですが、
おそらく諸説あると思いますが、オーガニックコスメを世界で初めて作ったメーカーはスイスのWELEDA社だと自分は考えています。

 

そもそも、自然療法とか民間療法とかがある時点で、世界で最初を特定するのは不可能ですが、あえて世界初のオーガニックコスメのメーカーを挙げるとすれば、WELEDA社だろうなと思います。

ただ、同時期にハウシュカなどのメーカーも出来ているので、どこのメーカーが最初かというよりも時代背景として生まれやすい時期にあったのだと思います。

そのWELEDA社を筆頭にドイツでたくさんのオーガニックコスメメーカーが生まれていきます「ドクター・ハウシュカ」、「ラヴェーラ」、「ロゴナ」、「プリマライフ」、「タウトロッフェン」、「マルティナ」などです。これらのメーカー中心になり、オーガニックコスメとは何かを突き詰めて、最初にできたオーガニックコスメ基準が2000年に作られたドイツ化粧品医薬品商工連盟(BDIH)です。

オーガニックの認証の歴史

 

オーガニックコスメを語る上で、欠かせないのがこの認証の歴史です。認証の歴史を追うことである程度、どのようにオーガニックコスメが育ってきたかが分かります。

 

そこから対抗するように2002年からフランスの認証団体Ecocertがコスメの認証を始めました。そして、このEcocertが一気に勢力を集め、各国のメーカーがこぞってこの認証を取得し、認証団体としての勢力を強めていきます。

 

というのもこれには裏がありBDIHのオーガニックの基準が超がつくほど厳しく、Ecocertのオーガニックコスメの基準が緩すぎたために、このような自体になりました。

 

そして、Ecocertと差別化するため、また原料が進化し、何をもってして天然なのかが曖昧になったこと、BDIH内でも基準が緩いメーカーが増え始めたことを懸念して、BDIHの中でも特にオーガニックの基準が厳しかった主力ブランドたちがBDIHから抜け、新たに本当のオーガニックコスメとはこうだと、再定義したのが2008年になって新たにオーガニックコスメ認証団体「Natrue」です。

 

でここから認証団体は本当に混沌としてきて、結局世界中からじゃあどれが良いんだ、認証団体たくさんありすぎて、統一してほしいとのたくさんの声を聞き、EcocertやBDIH等が協力してできたのが新たな認証のCosmosです。

 

まあ、めちゃくちゃややこしいですよね。オーガニック団体もあっちはオーガニックじゃない、こっちが本物と言わんばかりに内紛がすごいんですよね。で、現在の姿が日本オーガニック推進協議会さんのHPに図解としてあったので、載せておきます。リンクも貼っておきます

 

オーガニックコスメ認証

 

 

オーガニック認証はヨーロッパが中心

 

ちなみになんで、ヨーロッパを中心に話を展開しているのかというと、オーガニックという概念が生まれたのはそもそもヨーロッパですし、オーガニックコスメを初めて定義化しようと試みたのもヨーロッパだからです。

 

他の国の基準は全てヨーロッパを横目に見つつ、真似をして、基準を作っているにすぎません。なので、他国の基準を見るより、ヨーロッパの基準で話す方が分かりやすいのです

 

また、ヨーロッパにもたくさんの小さなオーガニック認証団体があり、それについて言及しなかったのは、やはり主力はCosmos(旧Ecocert,旧BDIH)、Natrueだからです。ここが世界のオーガニックコスメの基準を作っているからです。

 

化粧品に限らず、どの分野でもそうですが、認証団体って儲かるんですよね。だって、認証を与えるだけでビジネスが成り立つんですもん。寝ててもお金が入り、有名になれば、向こうから認証くれとお金がさらに入ってくる。そりゃ血眼になって我先に認証団体の地位を取りにいきます

オーガニックコスメの基準、定義

 

オーガニックコスメかそうでないかは、欧米では明確にあります。長々と上で書きましたが、そうこの認証を取っているか取っていないか、それだけですそれ以上でもそれ以下でもありません。

 

ただし注意点として、認証団体によって承認基準は全然違います。もう全然。なので詳しくは各認証団体の基準を見て欲しいのですが、おそらく見ても素人には何が違うのかさっぱり分からないと思います。

 

だってこの原料は認めるけど、この原料は認めないって世界なので、化学や業界に詳しくないと全く区別できません

 

なので、定義はどの認証団体かによって変わるが正解で、消費者は認証マークがあるかないかで判断したら良いかなと思います。間違ってもオーガニックとかいう広告宣伝言葉ではないです。認証マークです。マーク。

日本のオーガニックコスメの認証、定義

 

ありません。以上。と言いたいところが本音ですが、本当にないんですよね。一応民間団体としてはいくつかありますよ。有機JASも一応ありますけど、あれは農業の団体であって、化粧品ではありません。有機JASの場合は原料としての基準なので、化粧品いわゆる配合率などの基準ってないんですよね。

 

なぜ有機JASを持ち出すかというと、一応国が管理している基準だからです。他国の基準もそうですが、認証が広まった背景に国が関与しているってあるんですよね。アメリカのUSDAとかまさにそれです。国の基準ははやり強いです

なぜ日本のメーカーはオーガニック認証を取らないか

 

まず、理由のひとつとしては、誰も取ってないし、知名度がないんですよね。取ったところで誰にも伝わらない。メーカーとして取る必要性がないんですよね。そこが大きいです

 

日本初の世界的オーガニックメーカーが不在。オーガニックメーカーはたくさんあれど、世界的に有名なメーカーって日本にはないんですよね。正直そういうところがあれば、先導して他のメーカーもついてくるという現象にはなるとは思います。

 

そもそもオーガニックの文化が日本には全然浸透していないのも大きいです。まあ、外国の文化なので当たり前ですが、日本人の性格として新しいもの好きで、おばあちゃんの知恵的なものって古臭く思う国民性ですよね。

その他、中身よりも広告にすぐ誘導されてしまう国民性とか使用感と広告、見た目を重視するメーカーと消費者の体質とか色々絡んで広まらないと思っています。

基本日本は自主基準もしくはヨーロッパの認証取得

 

また、なぜ日本のメーカーが積極的にヨーロッパの認証を取らないかというと認証取得と管理料がバカ高いからです。ただ認証とって、マークつけるだけなのにすごくお金がかかります。

 

というのも認証を取るためにはまず団体の人が工場監査に来ます。下手をすればヨーロッパから審査員が来て監査です。そして、毎年更新料を払わなければなりません。これがめちゃ高い。そりゃ誰も取りませんよ。

 

中身は全く変わらないのに、ただの認証のためにヨーロッパの人のご飯を食べさせるなんて、普通の感覚から言っても積極的に取りません。なのでいつまで経っても普及しません。

オーガニック化粧品の誤解

日本でのケミカル、ナチュラル化粧品とオーガニック化粧品の違い

 

ヨーロッパの基準については、話しましたが、ここで日本での基準の違いについてです。ヨーロッパは単純に認証マークで見れば良いのですが、日本は基準がないので、ほぼ自社基準が多く、たまにヨーロッパの認証を取っているメーカーがあります。その違いについて書きたいと思います。

 

とてもややこしいのでついてきてくださいね。

 

まずケミカルとナチュラル化粧品、オーガニック化粧品の違いから話したいと思います。ケミカルというのは石油系原料、いわゆる石油から加工して作った原料のことです。そしてナチュラルというのはいわゆる天然もしくは植物から加工して作られた原料になります。

 

一応、石油も本当は天然物なのですが、石油と分けるためにそれを除いたものをナチュラル原料とされています。そして最後がオーガニックですが、オーガニックにも2つ実は分類があり、ワイルドとオーガニックがあります。

 

ワイルドは野生、自生した植物、天然原料で何も人が手を加えていないものです。まあ、そこらへんの雑草もあるいみワイルド原料です。そして、オーガニックはオーガニック認証を取っている原料になります。

 

まず原料については簡単に3つが存在します

ケミカル・・・石油系原料
ナチュラル・・・天然もしくは植物を加工した原料
オーガニック・・・野生、自生もしくはオーガニック認証取得原料

 

つづいて、その原料を用いてコスメを作った時に生まれてくるのがこちらの言葉です

 

ケミカルコスメ・・・ケミカル原料だけで作られたコスメもしくは、ケミカルに1滴でもナチュラル原料が入ったコスメ
ナチュラルコスメ・・・ケミカルに1滴でもナチュラル原料が入ったコスメ。
100%ナチュラルコスメ・・・ナチュラル、オーガニック原料のみで作られたコスメ
オーガニックコスメ・・・ケミカルに1滴でもオーガニック原料が入ったコスメ
100%オーガニックコスメ・・・オーガニック認証を取ったコスメ

 

複雑ですよねえ。認証団体がないとこうなっちゃうんですよ。www

 

ちなみにナチュラルコスメっていうのは完全に日本だけなので、海外ではオーガニックかそうじゃないかだけです。シンプル!!

 

多くの日本人が思い描いているオーガニックコスメとはおそらくは、100%ナチュラルコスメか100%オーガニックコスメだと思います

 

おそらくは、多くのというかほぼ全員がオーガニックコスメは何ですかと聞かれた時に思い描く、理想の商品、メーカーは間違いなく100%ナチュラルコスメか100%オーガニックコスメだと思います

 

しかしながら、この100%ナチュラルコスメ、オーガニックコスメを提供しているブランド、会社というのは日本では非常に少ないです。多くがそれ以外の基準で作られた製品です。

 

なので、実際に良いと思っていて、ネットを見たら違うことが書かれていて幻滅したり、ケミカル系のメーカーさんがオーガニックをディスったり、ちょっと知識のあるインフルエンサーがディスったりと、大きく消費者に誤解や知識の乖離、誤解が生まれます

 

基本的に日本ではオーガニックコスメとは100%ナチュラルコスメか100%オーガニックコスメだと言い切ってしまえば、実はすごくシンプルです。

 

実際、ちゃんと作られているメーカーはありますし、ブランドもあります。でも数は非常に少ないです。

 

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます
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