化粧品と肌

化粧品の全成分表示の見方について解説

化粧品の全成分表示の見方について解説

こんにちは化粧品研究開発者のゲンです。今回は化粧品の全成分表示の見方について解説したいと思います。全成分表示が読めるようになるとどの商品が自分に合うか合わないかが分かるようになります。その読み方について書いていきたいと思います。

そもそも全成分表示とは

 

全成分表示はその化粧品で使われている全ての原料です。これは使用している原料を全て記載しないといけないという国のルールがあり、各社その法律にのっとって箱や容器に記載があります。記載がないと違法になります

なぜ、全部載せないといけないかというと自分の肌に合うか合わないかを消費者が判断できるように記載されています。化粧品は医薬品のようなものなので、原料に対してアレルギーがあるかないかを消費者自らが見て、判断してくださいという意図です。

なので、読めるようになると自分に合う化粧品かそうでないかは分かるようになりますが、なんせ化学名の羅列なので、普通の人からすると意味が分からないと思います

全成分表示の基本は簡単!ルールは3つのみ

 

全ての使用している原料が記載されている
配合量の多い順に記載されている
ただし1%以下は順不同

細かく言うともう少しルールがありますが、基本はこの3つです。これだけ覚えていれば良いです

前回紹介した商品の全成分を見ていきましょう

 

こちらは前回紹介した花王さんのビオレUVアスリズムミルクです。

 

 

 

 

 

 

商品の概要 スペック
販売名 ビオレUVアスリズムミルク
種類別名称 日やけ止め乳液

全成分はこちらになります

シクロペンタシロキサン、酸化亜鉛、エタノール、水、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマー、ジメチコン、水添ポリイソブテン、パルミチン酸イソプロピル、タルク、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、酸化チタン、アルキル(C30-45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン、ポリメチルシルセスキオキサン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、BG、PEG-12ジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、PEG-3ジメチコン、水酸化Al、ステアリン酸、メチコン、BHT、ローヤルゼリーエキス、ヒアルロン酸Na、フェノキシエタノール、香料

ルール通りに読むと

 

ああ、1番目がシクロペンタシロキサンかあ、シリコーンが多い処方だなとか
2番目に酸化亜鉛来てるから紫外線散乱剤だから散乱剤使ってUVカットだなとか
おっと、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルもあるから紫外線散乱剤と吸収剤のコンボでSPFやPAを上げてるなとか
防腐剤はフェノキシエタノールかあとか

読めると色々見えてくるわけです

後は1%の境目はどこかあと見分けていくわけですが、ここは素人には分かりません。

まあこのような感じです

爆弾発言!!全成分読めても意味はない!?

 

最近では、化粧品の成分分析の資格なんかもあるみたいですけど、その方達には申し訳ないですけど、成分分析できても、表示だけでは配合量が分かんないので、ある意味、読めても意味ない部分もあるんですよね。

 

つまり0.01%でも10%でも入っていれば表記できちゃうわけです。でもそれがどれくらい入っているかって外からは分かんないですよね

何が入っているかも大事だが、配合量の方がもっと大切

 

私は昔から何が入っているかも大事だが、配合量の方がもっと大切だよと言っています。だって、1%で効果ある原料もあれば、5%入れないと効果がない原料もありますし、逆に多すぎると効果がなく、逆に皮膚刺激がある原料なんて探せば山ほどあるからです。

 

でも、配合量は絶対に分かりませんし、メーカーも絶対に教えてくれません。

 

なぜなら超企業秘密。化粧品メーカーの生命線だからです
だって何が何%入っているなんて分かったら、すぐに真似できますからねwww
そこは仕方がありませんよ

 

また単純に勉強して全成分読める方の解説を見ると、配合量までは読めないからやはり間違って解説してるところも見られるので、そういう点でも大切だなと思います。

何%配合されているかは化粧品開発経験がないと分からない

 

もうここからは職人の世界ですが、触った時の使用感、色、匂いである程度何が何%入っているかは予測できます。また過去の経験などからこの原料ならこれぐらいだろうという予測もできます。

 

でもそれは、開発経験があるから分かることであって、いくら勉強して読めるようになっても、これはこういう原料でこれが入っているからこういう人たちに良いですよぐらいは言えますけど、実際にその原料が実は表記だけで全然配合量が少なく、自分が思う期待のできる量入ってない場合もあるわけで、そうなると説明が全然嘘の説明になるわけです。

 

補足 医薬部外品と薬用化粧品の全成分表記について

 

追加補足ですが、医薬部外品と薬用化粧品の全成分表記は一応法律的には表示義務はありませんが、今はほとんど表記されていると自分では認識しています。業界の自主基準で決まっていますし、大抵のメーカーは業界に所属しているので。

昔の製品は知りませんが。。心配であれば、メーカーに問い合わせるのみです

結論 全成分表示の使い方

 

じゃあ、配合量分からないんだったら意味ないかというとそこまでは言い過ぎで、ある程度ざっくり読めるようになれば、それで十分じゃないかと思います。あと、元々の全成分表示の使い方である自分が何の原料に反応するか、しないかの指標としては十分に使えます。

 

エタノール入っている原料は自分はアレルギー持っているからやめとこうとか、BGは自分の肌に合わないだよねとか、その程度で十分だと思います

 

本来の全成分の使い方はこういう使い方です。配合量なんて推測する必要は個人レベルではないです

これが表記に入っているから危険、肌に優しいとかは言い過ぎ

 

ある程度全成分が読めるようになった時に絶対守ってほしいというか、言っておきたいことは専門家ぶって、適当にこれは危険とか肌に優しいとか、安全性に関して根拠もないのに中途半端な知識で自分の論を述べるとデマが本当に拡散します

 

そこまで言うには、最低でも英語の科学論文が読めないと行けないし、科学的根拠がないといけません。適当に拾ったネットの知識で安全性を語るのは、メーカーさんの努力やリスペクトがあまりにも欠けています。どれだけ苦労して、投資して、商品を販売しているかも考えて発言すべきです

 

また自分の肌に合う合わないは他人には全く関係ありません。アルコールを飲める人もいれば一滴でもダメな人もいる。そういうもんなのです

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Gen Uemura
こんにちはげんと申します このブログでは化粧品の開発者の経験を生かして、美容や健康に関する情報を発信していきます